マナープロトコール講師_矢野誉美
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こんにちは、マナープロトコール講師の矢野誉美です。
WBCご覧になりましたか?
野球のみならず、サッカーやスポーツの国際大会の後に取り上げられる日本の文化『お辞儀』。
電話をしながらでもお辞儀をしてしまうほど、既に身についている日本人独特の「お辞儀」と言う所作。
さて、皆さんはこの「お辞儀」の意味をご存じでしょうか。
そして私たちはどうして、「お辞儀」をするのでしょうか。
今日は、「お辞儀文化」と西洋の「握手の文化」について、お話をしたいと思います。
【お辞儀の歴史】
お辞儀が日本人の挨拶の行為になった歴史はとても古く、3世紀に書かれた「魏志倭人伝」にすでに記録が残っています。
その一文は「倭人は貴人に会う際にひざまずいて頭を垂れる」と記されているそうです。
随分昔のご先祖様から受け継がれてきた行為が、今もしっかり残っています。
「お辞儀」という頭を垂れる行為は、急所である後頭部を差し出す事によって、相手に対する敵意がないことを示しています。
現代風に捉えると、「私はあなたと仲良くしたい」という気持ちの表れになります。
【お辞儀の種類】
皆さんが普段何気なくしている「お辞儀」、いくつかの種類に分かれています。
挨拶をする時は、その場の状況に適した「お辞儀」を自然に出来るように心がけましょう。
□最敬礼(深いお辞儀)
普通のお辞儀よりもさらに強い感謝の気持ちを表わす時や、依頼、お詫びの時などに使うお辞儀です。また、特に地位や身分の高い方へも使われます。
□敬礼(普通のお辞儀)
一般的に私たちが良く使うお辞儀です。お客様を迎える時や、仕事での出勤・退勤時の挨拶などに使います。
□ 会釈
道や廊下なので人とすれ違う時に使います。ご近所の方とすれ違う際などによく使います
【握手の文化】
西洋では「お辞儀」ではなく、初めて会った相手とは「握手」をするのが一般的です。
相手に触れるというこの行為、日本人にとっては少し戸惑う場合が多いかもしれません。
「握手」という行為の意味は「私は何も武器を持っていません」という意味です。
つまり「お辞儀」と同じように、相手に敵意を持っていないという意味ですから、要は「あなたと仲良くしたい」という気持ちの表れなのです。
握手のポイントは、相手の目を見ながら右手でしっかり握り、2,3回上下に振ります。
握手をしながらお辞儀をしたり、両手で相手の手を握るのは馴染みませんのでご注意ください。
【おわりに】
「お辞儀」も「握手」も文化の背景こそ違いはありますが、相手を尊重する気持ちを体の姿勢で表わしたものに変わりはありません。
だたし、ペコペコと何度も頭をさげたり、姿勢の悪いお辞儀はかえって礼を欠きます。
綺麗な姿勢で、美しいお辞儀と握手が出来るように心がけてみましょう。
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接遇マナーコンサルタント
矢野誉美(やの もとみ)
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